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NOTHING IS EVERYTHING

平成28年1月、家族3人で明日香村に移住。自然に囲まれ自由に楽しく、人間活動中。

生きる力。

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猟期も終わりを迎え、私の「狩猟体験」もとりあえず終了。結局師匠にはこの猟期中に4回連れて行ってもらい、毎回きっちり1頭ずつ、計4頭のシカを獲り肉を分けて頂きました。どのシカにも思い出があり、どんな所で、どのようにそこにいてどんな風に獲ったかも全て覚えていて、33年間生きてきて初めて、他の生き物の命を奪って自分は生きている事を実感する事ができました。次の猟期からは自分1人でも全て出来るようになろうとしていて、この1年はそれを1つの目標に頑張ろうと思っています。銃の所持許可に加え狩猟免許も取らないといけないので、これから全部1発でクリアしてもギリギリ間に合うかどうか。今年は例年より本業も忙しく、さらに諸事情により3月中は動けなくなったのでちょっと焦りもありつつ。楽しみながらやっていくつもりです。

 

 

さてさて、昔からの友人や知り合いなんかとこんな話をしていると決まって「なんでわざわざそんな事を・・・。」と言われる事がほとんどで、これにはその場で簡単に説明する事もできないのでまぁまぁ、と濁して終わる事が多いんですが、もちろん理由はちゃんとあり、今回はそんな事を書いてみようと思います。

 

明日香村に住もうと思った時から漠然とあったのですが、所謂「生きる力」をもっと養いたい。それが大きな理由の1つです。田舎暮らしを始めたいと言う同年代の方は、誰しも少なからずこれはあるんではないでしょうか。

 

子供の頃から便利なモノに囲まれて、食べる事にも何一つ困る事もなくこれまで生きてきました。これには両親を初め、先輩世代に感謝しかありません。ところがそれに甘えきってしまっていたんでしょう、戦後の食べる物が無い時代の話や、生きる為の知恵なんかを耳にした時、頭では理解しているつもりでも、心の奥のほう~ではどこか冷めていて、これは教科書の中の話であって自分には関係無い、自分の人生にはそんな事はまず起こらないだろう、と考えてしまっていました。

 

しかし自分も親となり、家族を支える側となった今、そんな悠長な事を言ってはいられなくなりました。東北や熊本の震災では、現代日本で暮らしていると同じ国内での事とは思えない様な内容のツイートの数々や日々の報道。自分の住む地域でも近い将来確実に来る、すでにいつ来てもおかしくないと言われる大地震に加え、不安定な政治・経済。原発放射能汚染問題。食の偽装問題。この先どうなるのか全くわからない状況の中で、個人個人がこれから自分はどうしていくのか、どう言う生き方をしていくのか、また次の世代にどう残すのかと言った事を、とんでもない量の情報の中からしっかりと自分で選び、また準備していく必要のある、今までとはどこか違う異様な時代に入ったと感じています。まだ自立できない幼児を持つ今、そんな情報過多により大人でさえ何が本当の事なのか分からなくなるような時代の流れに飲み込まれず、本質を見極め、なるべく多くの選択肢を子供達に残していく事が現代の大人にとって重要な事なのではないでしょうか。

 

話がちょっとそれました。そんな中で我が家では去年、明日香村に移住し、色々と生活や考え方を変えながら毎日楽しく暮らしているのですが、例えば大規模な震災に見舞われて被災してしまったら、うちの場合家にある備蓄はおそらく1週間で無くなります。水はもう少しもつかも分かりませんが。もしかしたら潰れてしまって一切家に入れないかも知れない。配給やボランティアが来てくれるかどうかなんてその時にならないと分からないし、何よりそこを他人任せにしておいて大丈夫とは思えない。そんな時、もう何も食べる物が無いとなった時、食料や水を求めて山へ入っても、何が食べられて何が食べられないのか分からない、鳥や魚も捕まえられない、獣なんてもっと獲れない、獲れたとしても捌けない、ライターや着火剤が無いと火も起こせない。となると、もしそれが冬場なら極めて厳しい状況になってしまいます。特に子供にとっては。なので有事の際にそうならない様に、いざと言う時に自分達の力で生きていける様に、今のうちから夫婦で分担して技術を習得したり知識を得ようとしている、と言うのがあって、その中の1つとして私は狩猟を始めようとしています。以前にも書いた、家族のアレルギーと肉食の問題も理由の1つですが。私が狩猟に行く様になってから余計に肉は食べなくなった嫁殿も、イノシシだけは別。だそうです。息子はシカ大好き。特にタン(笑)。なのでこれで商売をしようとか、獲物に向けて銃を撃つ事が楽しみとか、そういった感覚は無いです。

 

まぁとにかく、そんな非常事態は起こらないに越した事は無いんですが、これもただ準備をしていると言う訳でもなく、そういった生きる力を養いながらの生活は本当に楽しく、豊かさを感じられるんですよね。自分で獲ってきた獲物は食べ物の有難さを教えてくれ、嫁殿が作る保存食や、それらを使った料理は本当に美味しい。これからは旬の山菜なんかも食卓にズラリと並ぶでしょう。友人や知り合いの農家さんの作る米や野菜も最高の味。

 

息子は息子で、森のようちえんで食べられる山菜や果実の知識、火や刃物を使った料理の仕方等を森の中で学んでいる様で、自分が子供の頃とは全く違う環境の中で、これからどう成長していくのか楽しみです。

 

親も子供も一緒に成長できる。生きる力を養いつつ、そういう暮らしを目指します。

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